春秋 - 日本経済新聞

「走り出したら止まらない」とは日本の公共事業を象徴する言葉だ。政治が動き、役所がひとたび方針を決めた以上、どんな弊害を伴っても本末転倒に陥っても、実現したという「形」をつくる。このお家芸は、ダムや道路づくりに限らずしっかりと命脈を保っている。▼東京一極集中に歯止めをかけるために、23区内の大学の定員増…