春秋 - 日本経済新聞
「寝ていても団扇(うちわ)の動く親心」。添い寝していたお母さんが、ウトウトと寝込んでしまった。それでも、わが子をあおぐ手だけは止まらない――。蚊帳の中であろうか。風鈴の音が聞こえてくるようだ。昭和のある時期まで、川柳に詠まれたこんな情景が確かにあった。▼猛暑続きの昨今では到底、団扇で太刀打ちできるはず…