春秋 - 日本経済新聞
広島大学は昨年度の入試で、目取真俊さんの小説「ブラジルおじいの酒」を出題した。戦前、南米に移住し、敗戦後の沖縄に帰郷した老人と、小学4年の「ぼく」との交流を描く。少年は老人の畑の果物を盗むなど悪さを重ねていたが、ある出来事を機に心を通わせる。▼単身、新天地を求めた若き日のおじいは、父親と約束を交わす…