武甲山(埼玉県秩父市、横瀬町)白い岩肌、悠久の歴史 - 日本経済新聞

荒々しく削られ、白い岩肌が露出した山頂は、まるで巨大ピラミッドのようにも見える。秩父盆地の南東にそびえる標高1304メートルの独立峰は、日本二百名山の一つで、長く周辺地域の信仰と尊崇の対象だった。古代日本の英雄、日本武尊(ヤマトタケル)が東征の成功を祈って山頂に武具や甲冑(かっちゅう)を納めた――。山名…