「空っぽの日本」を何で埋めるのか - 日本経済新聞

〈このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或(あ)る経済的大国が極東の一角に残るのであろう〉三島由紀夫は1970年11月25日に自裁する約4カ月前、「果たし得ていない…