色あせぬ歌 移ろう美貌 随心院の卒塔婆小町座像(時の回廊) 京都市山科区 - 日本経済新聞
平安時代前期の「六歌仙」の一人にあげられ、絶世の美女として知られる小野小町。だが謡曲などでは、なぜか老いて落魄(らくはく)した姿で描かれる。ゆかりの地の一つとされる随心院(ずいしんいん)(京都市山科区)の「卒塔婆(そとば)小町座像」も老いた姿だ。この衰老落魄説話が広まった背景には、小町が詠んだ歌が…