映画レビュー「ONODA」「007」新作などお薦め8本 - 日本経済新聞

ONODA 一万夜を越えて実在兵士の「胡蝶の夢」 林瑞絵(映画ジャーナリスト)「ONODA」とは、あの小野田寛郎さん。戦後もフィリピンに留まり、1974年に帰還した「最後の日本兵」。誰もが結末を知るドラマに見え、その実、誰もが素顔を知らぬような実在の男を通し、人間と戦争の本質をあぶり出す。太平洋戦争末期。20代の陸…