鹿児島認知症ブログ
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(第2話) 踏み出した一歩。
日差しが少しずつ柔らかくなり、冬の名残が路傍に吸い込まれ消えていく頃。 リツ子に加わっていく様々な変化に、涼子は驚きと焦りを感じていた。 「ねぇ、お義母さんまたお味噌買ってきてたよ。これでもう四つ目」 夕食の片付けをしながら、テレビを観ている裕一に声をかけた。 努めて冷静に言ったつもりだったが、いつもの返答が帰っ…