養老孟司(解剖学者)
約30年前に発表された『唯脳論』は、こう喝破していた。 「ヒトの歴史は、『自然の世界』に対する、 『脳の世界』の浸潤の歴史だった。 それをわれわれは進歩と呼んだのである」 その後、「進歩」はあらゆる領域に及び、 地上はあまねく「脳化社会」と化したように感じられる。 脳化はどこまで進み、世界はどのように変わ…