失ってからも気付かない

梅雨が明けた! 長く、辛い季節だった。何日も太陽を拝めず、雨降る道は歩きづらく、電車やバスの中は不快な湿気に充ち満ちていた。散歩やランニングなど、屋外での趣味を制限された人もいたことだろう。私も辛かった。そしてその辛さは、他の多くの人々よりもさらに耐えがたいものだった。 「他の人より」だなんて、どう…