『その暗闇を撃ち抜いて』|山田えみる@オリジナル短編小説を書いてます|pixivFANBOX
手が震えていた。 戦闘中だ、落ち着け、と自分に言い聞かす。 揺らぐ照準の奥で、味方機が串刺しにされていた。胸部を貫くその矛は漆黒の敵機体のものだ。どろりとオイルが溢れ、味方機の双眸から光が消える。 戦闘不能。LOST。この戦場における様々なデータがリアルタイムで更新され、ネガティブな文章が次々に...