#7 牧の一番欲しいもの⑦ | 結婚後の春牧 - 朔の小説シリーズ - pixiv

連休初日とあって、電車の中はそこそこ混んでいた。家族連れやカップルの姿が目につく。楽し気におしゃべりに興じてさんざめくその姿を、ひどく遠くに感じながら、牧はひたすら考えていた。 今日の春田はいつも通り出勤しているはずだった。春田が部屋を借りているマンションは会社まで徒歩で行ける距...