#百合文芸 ファティマ近似値 - 玉置こさめの小説 - pixiv

その子の浴衣には朝顔が踊っていた。 空は紺碧で広場から打ちあがる花火が彩って、あたりは静かだった。 花火大会の会場から少し離れた神社のお祭りで、私は両親に連れられて屋台を巡っていた。金魚すくいに風船釣り、綿あめにお面。その単一のキラキラしたものでいっぱいにした屋台を見てまわる。け...