#8 志保「かみさまの話」 | 知らない話 - 檜 紗良実の小説シリーズ - pixiv

〇 変な呻きが聞こえてきた気がした。遠くの方からなんとなく聞こえていた。荒唐無稽で、不気味な響きだった。 結局煩わしくなってアイマスクを取ると、隣に座っていた美也さんは笑ったままで「まだ着いてませんよ」と言った。顔を反対側に向けて窓を見ると、確かに全く変わらない山道が覗いているだ...