#秘密 #薪剛 サイン - オリエの小説 - pixiv

朝の明けていない時刻に緊急の電話が入ったとき、ふたりともほとんど寝入り端だった。 薪が唸り声をあげて伸ばした手でスマホのスイッチを切る。直後に再度振動したそれを乱暴な手が投げ飛ばそうとしたので、青木はからくも受け止めた小さな画面に無意識に応答してしまった。 「はい」 『……Maki?』 ...