#4 六〇七年 秋 | 神の仔人の子獣の仔 - 雲晴夏木の小説シリーズ - pixiv

風邪がすっかり治る頃には、ウィリデに秋が訪れていた。 元気になったユノは、いつも通り裏庭の薬草畑の世話をしていた。一ついつもと違うのは、薬草畑が二つに増えたことだ。以前エオロが話していた『火傷跡に効く薬草』がようやく手に入り、ユノは念願の〝自分だけの薬草畑〟も手に入れた。 医者で...