#オリジナル #閲覧制限未設定 ナナシノユウレイ - 椎野樹の小説 - pixiv

県道わきの畦道を歩いていた玲《れい》は、誰かが呼ぶ声を聞いた。 少々げんなりとした表情で声のする方向へ振り返る。声は往来からちょっとだけ離れた河原から聞こえて来るようだった。 玲はため息をひとつ付くと、その声がする方に向かって歩き出す。 河原には腰に届くほどの高さの野草が繁ってい...