#英国妖異譚 #シモン・ド・ベルジュ 【再掲】シモン+ユウリ - 木更津慧の小説 - pixiv

「シモン」 柔らかい呼び声に、シモン・ド・ベルジュは目を開けた。 「もうそろそろ寮に戻らないと、日が落ちちゃうよ?」 赤く傾いた光に照らされた双黒の友人を見ながら、シモンはぼんやりと綺麗だ、と思った。 絹糸のように細く、つややかな黒髪。真夜中の月のように淡く白い肌。漆黒色の瞳はい...