#2 七尾さんたちのこと【夏】 | 七尾さんたちのこと - 吉﨑堅牢の小説シリーズ - pixiv

僕はもう、あのさそりのようにほんとうにみんなの幸いのためならば 僕のからだなんか、百ぺん灼いてもかまわない。 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 このお話はあの季節からその季節へと巡るお話なのだけれど、私たちの物語は季節と違ってみんなが同じだけ尺をもらえるってことはないから――主人公がいた...