「絶対的幸福論」/「柊とち」のシリーズ [pixiv]

「はーやーくー」 玄関の床をパンプスを履いた足を、その場で小走りするように晴はばたつかせた。ヒールが当たって音がする。 その音を聞いて焦ってくれるかと思いきや、全くペースは変わらないようで、いまやったことは無駄なことだったのだと脱力した。 「私、もう先行くよー」 あと数分待っても...