『血腐れ』 矢樹純 | 新潮社
亡き夫に唇を触られたと語り出した義妹(「魂疫(たまえやみ)」)。縁切り神社で行われる“儀式”(表題作)。忌まわしき伝承を持つ鐘が鳴るとき(「声失(こわう)せ」)。原因不明の熱に苦しむ息子に付き添う私に近づいてきた女(「影