高丘哲次 『約束の果て―黒と紫の国―』 | 新潮社

父が託した二つの遺物。偽史と小説、大国・伍州(ごしゅう)で長らく虚構とされた二書には伝説の国、壙(こう)とジ南を巡る、ある悲劇が記されていた。書に導かれるがまま、約束の地を訪れた「私」が見た光景とは。そして二つの虚構が交