〈社説〉ある衛生兵の手記 喉元の骨を手がかりに|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県のニュースサイト

 愛知県新城市の鞍掛山麓に千枚田が広がる。この棚田で暮らした知人の夏目儀三郎さんから衛生兵の手記を手渡されたのは、かれこれ20年ほども前になります。  原稿用紙の裏も使って手書きで丁寧にしたためられている。推敲(すいこう)を重ねた厚手の手記は、いまも手元に残されています。 ■サイゴンに赴いて  昭和