「推し」感情についての雑感—三宅香帆の発言から考える

第173回芥川賞・直木賞は両賞とも「該当作なし」となった。これは1998年1月の第118回以来、6度目のことだという。この6という数字をどう見るかだが、個人的には、思いの外多いな、という印象だ。その第118回の候補作の作者に、今回の選考委員が3人もいるのもおもしろい(芥川賞=吉田修一、直木賞=桐野夏生、京極夏彦)。…