冬の読書記録。『風が強く吹いている』『大奥』『少女には向かない職業』

今年に入って読んだ本にはハズレがない。 『風が強く吹いている』 三浦しをん 箱根駅伝出場をめぐる弱小陸上部の物語。選手それぞれの鬱屈や課題に対して、「走る」ことで道を拓こうとする姿勢がまっすぐで不器用で、とても清々しかった。運動をまったくしない(なかでも長距離走は苦痛でしかない)私でも、主人公の「ただ…