旅と日常のあいだ
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ポール・オースター 『ムーン・パレス』感想
『ムーン・パレス』ポール・オースター、柴田元幸訳、新潮文庫 昨年読んだ同じ作者の作品がとてもよかったので(ポール・オースター「幻影の書」の感想)、次は評判の高い長編を読んでみた。ジャンルは「青春小説」だろうか。これがもう、すさまじく面白かった。 あらすじを大ざっぱにいうと、「身寄りも貯金も失った青年…