旅と日常のあいだ
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少女たちの苦悩と救いと未来への希望。安壇美緒『金木犀とメテオラ』
とても好きな小説だった。少女が主人公の作品に私が期待するものが全部詰まっていた感じ。少女ならではの自意識や清冽さや意地や純粋さは、読んでいて息が詰まりそうなほど苦しいのに、同時にまぶしくてきらきらして見える。 舞台は北海道に新設された中高一貫の女子校。地元出身の特待生で誰もが憧れる美貌をもつ少女と、…