村上春樹『街とその不確かな壁』感想

村上春樹『街とその不確かな壁』 その街に行かなくてはならない。なにがあろうと――〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された“物語”が深く静かに動きだす。 村上春樹6年ぶりの長編小説。なんだかんだで新作が出るたびに気になって読んでいる。本作は、40年前に発表されたものの単行本化さ…