旅と日常のあいだ
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笑えて独創的で、ときに鋭い切れ味。綿矢りさ『意識のリボン』
それぞれの立場でままならない世界を生きる女性たちの8つの短編集。どれも小説のようなエッセイのような味わい。綿矢作品は、視点の特異さやそれを文章にするときのうまさ、ユーモアやコメディタッチの加減が好きなんだけど、その意味でこの作品集も最高だった。 身体感覚や感情の動きを綿矢りさにしかできない表現でとら…