旅と日常のあいだ
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じわじわと恐ろしい、青山七恵『前の家族』。不穏と好意、ほしかったものと失ったもの。
青山七恵さんの小説、『前の家族』を読んだ。 37歳、独身、小説家・猪瀬藍は、中古マンションの購入を決意。夫婦と娘2人の4人家族が暮らす物件を内見し、理想的なマンションに出会えたと契約を結ぶ。しかし、マンション購入はその物件だけではなく周りの環境まるごとが自分の世界になるということ。その先に思いもかけない…