高瀬隼子『うるさいこの音の全部』感想

ゲームセンターで働く長井朝陽の日常は、「早見有日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから軋みはじめる。兼業作家であることが職場にバレて周囲の朝陽への接し方が微妙に変化し、それとともに執筆中の小説と現実の境界があいまいになっていき…… 高瀬隼子さんの『うるさいこの音の全部』を読んだ。いや…