「本物」は山にあるのか街にあるのか。松永K三蔵『バリ山行』がおもしろかった

芥川賞候補ということで、松永K三蔵『バリ山行』を読む。タイトルは「ばりさんこう」。おもしろかったー! 六甲山で、道なき道を切り拓いてすすむバリエーションルート登山(=バリ)にのめり込んでる妻鹿(めが)さんの狂気ぶりが際立ってる。読みながら、身体的にも精神的にも相当ヒリヒリした。妻鹿さん危ない、妻鹿さ…