月の文庫ブログ
id:ayato_tsukino
逢魔が時に龍が舞う 第2話 第七七四特務部隊
すっかり夜も更けた時間だというのに周囲は昼間のような明るさだ。環状六号線沿いに並ぶ街灯。その両側に建つ建物の明かりがそうさせていた。 『鬼』という存在が現れるようになってからもう十年以上の時が経つ。夜の闇の中で活動する鬼と戦う為に、旧都心の湾岸地区では数え切れないほど多くの場所に、こういった設備が整…