月の文庫ブログ
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四季は大地を駆け巡る #13 囚われの勇者
ヒューガが早朝の自主練を終えて部屋に戻ると、すでにクラリスが中で待っていた。部屋の中に漂う良い香り。お茶の香りだとすぐにヒューガにも分かる。クラリスが用意したものだ。 「お疲れ様でした」 部屋の中央にあるテーブルに、入れたお茶を置くクラリス。それに従ってヒューガは椅子に腰を下ろした。 なんとなく照れく…