月の文庫ブログ
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悪役令嬢に恋をして 第7話 少し、いえ、かなり大人になりました
まだ暗い部屋。時計がなくても感覚で分かる。もうすぐ起床の時間だ。その前に、邪魔者には出て行ってもらわないと。 「……もう、朝です。起きてください」 「……ん」 「朝です」 「……もう? まだ暗いじゃない」 体をゆすって、ようやく隣で寝ていた女が目を覚ました。 「皆さんが起きる時間になっては不味いのではないですか…