月の文庫ブログ
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四季は大地を駆け巡る #24 別れの時
ギルド長が自分の執務室に戻ると、セレがソファーに座って、ゆったりとお茶を飲んでいた。何を勝手に、なんてことをギルド長は言わない。こうしたことはこれが始めてではないのだ。 とはいえ、セレがギルドを訪ねてくるのは久しぶりのこと。その久しぶりの訪問で、怪しげな依頼をギルド長は頼まれた。 「終わったぞ」 「悪…