四季は大地を駆け巡る #26 それぞれの想い:ヒューガとクラウディア

目が覚めた頃には日がすっかり昇っていた。こんな時間まで寝ていたのは久しぶりだ。慣れない長旅でさすがに疲れていたのかもしれない。 王都を出て一カ月。かなりパルス王国の東のはずれに近づいてきている。乗合馬車など、出来るだけ速く移動できる手段を使ってここまでやってきた。ここまでの旅費のほとんどはディアが負…