勇者の影で生まれた英雄 #16 勇者との立ち合い

「僕と勝負しろ!」 「……はあっ!?」 突然、勇者に勝負を申し込まれたグレンは、惚けた声を出した後、その場に固まってしまった。 グレンもこの展開は予想していなかった。出来るわけがない。勇者の存在など眼中になかったのだ。 「僕と勝負しろ。僕に勝ったら、君を認めてやる」 「……認めていただく必要はありません。自…