四季は大地を駆け巡る #53 師との別れ

まだわずかに雪が残る草原をホーホーの群れが駆けている。その先頭に立つのはコクオウ。一際大きな黒い馬体が陽の光に輝いていて、とても綺麗だ。 コクオウたちはある日突然この草原に現れた。何故、ヒューガたちのいる場所が分かったのか。それはルナの「ん、呼んでみた」の一言で明らかになった。 魔獣を呼び出すルナも…