勇者の影で生まれた英雄 #53 上に立つ者の重み

城内の食事室。今日も健太郎たちは打ち合わせを行っていた。 今日は、いつもよりも健太郎は飛ばしていた。少しでも早く自分の軍を、こんな思いがあらぬ方向に進んでいるのだ。 「駐屯地の名前はトキオが良いと思う」 「はっ?」 「僕の軍の駐屯地だから僕の好きな名前が良いと思って。東京でも良いかなと思ったけど、やっ…