逢魔が時に龍が舞う 第14話 働く理由

第七七四特務部隊の本部には陸士たちの机もある。ほとんど使われることのないその机だが、今はそこに尊が座っていた。教科書を開いて熱心に勉強をしている尊。だが熱心さと勉強の進みは必ずしも比例するわけではないようだ。腕を組んで「うんうん」唸っているばかりで一向に先のページに進まない。 「どこが分からないのか…