異伝ブルーメンリッター戦記 第102話 永遠の契り

空にはまだ白く輝く月が浮かんでいる。夜が明けるまでにはもう少し時の経過が必要だ。ベッドに仰向けに寝たまま、顔だけを横に向けて、窓から見える夜空を眺めながらジグルスは小さくため息をついた。 ジグルスの胸の上に伸びた腕。右腕にあたっている柔らかな感触は胸の膨らみ。ジグルスにぴったりと体を寄せてリーゼロッ…