四季は大地を駆け巡る #118 運命の巡り合わせ

目の前に広がる平原。そこに数千の兵が陣取っている。それを高台にある本営から眺めているレンベルク皇帝は、自然と自分の気持ちが高揚していくのを感じていた。いくつもの部族を押さえ、帝国として一つにまとめ上げたのは皇帝自身の武である。武人である皇帝にとって戦場は心躍る場所なのだ。 レンベルク帝国軍の戦陣はゼ…