月の文庫ブログ
id:ayato_tsukino
逢魔が時に龍が舞う 第44話 別れの時
照明の灯りに照らされた黒い巨体。多くの人々が、子供はまた異なるだろうが、想像する鬼(おに)そのものの姿をしたそれは、圧倒的な力を持っていた。精霊力云々の問題とは思えない。ただ力が強いのだ。 特殊戦術部隊の能力者たちの攻撃を手で弾き飛ばし、その巨体からは想像出来ない敏捷さで移動し、人々を殴り倒していく…