月の文庫ブログ
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四季は大地を駆け巡る #122 閑話その一
ヴラドがイーストエンド侯領に戻った後、ヒューガはヴラドが残していった美理愛からの手紙を読み始めた。 「へえ、綺麗な字だな」 手紙を開いて最初にヒューガは書かれている字の美しさに感心した。楷書体で丁寧に書かれた文字は、文字の間隔もきれいに整っていて、とても読みやすいものだ。 「わざわざ手紙って何の用だろ…