四季は大地を駆け巡る #140 宣言

激しい戦いが行われていた戦場に静けさが広がっていく。優斗のやり様に呆れた多くの魔族が、成り行きを気にして戦いの手を止めた結果だ。劣勢であったイーストエンド侯爵家軍もその隙をついて反撃に出るような真似はしない。一時、優勢になってもすぐに戦況が元に戻るのは分かりきっている。せいぜいが魔王軍側を刺激しな…