異伝ブルーメンリッター戦記 第132話 時が止まっている人々

荒れ狂う暴風雨の中に放り込まれた。魔王軍の奇襲を受けたローゼンガルテン王国軍の騎士や兵士たちの心境はそれに似たものだ。頭上から降り注ぐ投石。それに気を取られていると魔王軍の小部隊が疾風のごとく近づいてきて、暴れまわっていく。なんとか生き延びた。安堵出来るのはわずかな間。すぐにまた、空からは投石、地…