黒き狼たちの戦記 第62話 謀はそうであると分からないから謀なのだ

目の前に展開しているのはシュタインフルス王国軍四百。対する反乱軍は三百。そのうちの百は飾り物だが、当然、敵であるシュタインフルス王国軍はそれを知らない。フォークラー家の旗が立つ、コンラート自身が率いる本軍。そう思わせることで敵の動きに制約を加える。それなりに装備を整えて立っているだけで意味があるの…