竜血の玉座 第26話 交差する視線

用は済んだ、と勝手に判断して玉座の間を出ようとしたソルを呼び止めたのはリベルト外務卿。バルナバスからそう教えられてもソルは戸惑うばかりだ。初対面の、同じ部屋にいただけで対面したとも言えない状態の、王国の重臣が自分に何の用があるのか、すぐには思いつけなかった。 だが王国の重臣が待てと言い、それを自分が…