災厄の神の落し子 第20話 悔恨の情

燃え盛る炎が建物を包んでいる。建物はかなり大きな屋敷だ。だが四方八方から一斉に火をつけられては、建物すべてに燃え広がるまでに多くの時間は必要としなかった。炎の熱で窓のガラスが砕け散る。窓から吸い込まれた空気が、また炎の勢いを盛んにする。逃げ場などどこにもなかった。 炎に体を焼かれた状態で、二階の窓か…